病気・アレルギー

犬・猫の尿路結石の原因と対策(2)シュウ酸カルシウム結石とは

ワンちゃんに二番目に多い「シュウ酸カルシウム結石」の原因と予防

犬の尿路結石で多いのがストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石です。
結石が出来てしまうにはさまざまな要因が関わっていると考えられています。

例えば「遺伝」「水分の不足」「食事内容(おやつ含む)」「ストレス」「尿路感染」「トイレを我慢している」などがあり、複数の要因が重なっているとリスクが高まります。

シュウ酸カルシウムの原因

  1. 水分の摂取量の不足
  2. 水分摂取が不足すると濃い尿となり結石ができやすくなってしまいます。
    ウェットフードやふやかしたドライフード、手作り食のように水分を多く含む食事は尿石(再発も含む)のリスクを低下させるといわれていますので、ドライフードしかあげていなかったなどの場合は取り入れることがおすすめです。
    食事に含まれる水分量だけでなく、飲み水も工夫が可能です。ウォーターボウルなどの水飲み場の環境も落ち着いて飲める場所にあるか、遠くないか(シニアであれば段差なども配慮)、冬場寒すぎないか、よく過ごす場所や通り道に複数水飲み場を設置してあげると思いついたときに飲みやすくなります。これらも併せてチェックしてあげましょう。
    冬場は特に水分摂取量が減少する傾向にあるので注意してあげるのがおすすめです。

    また、水分補給には愛犬用のスープなども有効で、フードにかけてあげると食いつきが良くなる事が多くあります。
    水でふやかすよりスープで浸してあげる方が美味しく水分補給が出来るため、ぜひ活用してあげてみてください。
    スープは無添加でシンプルなものがおすすめです。

  3. おしっこを我慢させている
  4. 結石予防のためには作られた尿を早く出してしまうことが大切です。おしっこを我慢してしまうと、結石が出来る時間を長く与えてしまうことになります。
    おしっこを我慢しなくていいように環境やしつけを見直してみましょう。散歩の時しか排尿させない、トイレが遠くて(冬場は寒くて)おっくうでつい我慢してしまう、落ち着いてできる場所にない、トイレで怒られたことがある、汚れていて不快な事があったなどは我慢する要因となってしまいます。

    家の中で行きたい時にトイレに行ける環境・トレーニングが尿石予防にも大切ですし、室内でのトイレトレーニングは悪天候で外出が出来ない時や介護が必要になった時などにも役立つことがあります。

  5. 肥満
  6. 肥満は万病のもとです。太る事によって運動量が減ると自然と水分の摂取量も減少してしまうデメリットもあります。
    無理のない適度な運動と体重管理を気に付けてあげましょう。

  7. 食事・栄養素の偏り
  8. ジャーキーばかり食べる、おやつばかり食べているなど栄養バランスの悪い食生活が続く事は望ましくないと考えられています。
    また、ストルバイト結石対策としてマグネシウムの制限や酸性尿がありますが、過度のマグネシウム制限はシュウ酸カルシウム結石には良くないと考えられていますし、酸性尿もシュウ酸カルシウム結石にはよくありませんので「バランスよく」が大切となります。

    カルシウムは腸内でシュウ酸と強く結びついて便として排出されるため制限しない方が良いとされています。

  9. 加齢
  10. 「ストルバイト結石」は、若犬(猫)がかかりやすいのに比べて、この「シュウ酸カルシウム結石」は年齢を重ねるごとに増加していく傾向があります。
    (下記:図-2)を見て頂くとよくわかると思います。

    病気05

  11. ストレス
  12. ストレスに立ち向かうため副腎が血中に生産するコルチゾールの増加によりカルシウムやリンなどを血中に大量排出していきます。

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愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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