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愛犬のボス(リーダー)になるということ
「愛犬のボスになる」というと、”愛犬が恐がる存在”になるというイメージをお持ちの方が多いようです。
いわゆるスパルタ教育で、力づくで愛犬にこの人には逆らえないと思わせるのが ”ボス”になる秘訣だという考えは今でも根強いように思います。
正しいリーダーって?
でも、正しい”リーダー”とは、「安心できて頼りになる存在」になることです。
そう”リーダー”とは、恐いだけではダメなのです。そして、愛犬にとって、なぜリーダーが必要なのかを理解することも大切です。
権勢症候群、そして愛犬の幸せのために
権勢症候群って?
愛犬が家族のボス(リーダー)になってしまっている、いわゆる権勢症候群(けんせいしょうこうぐん)は家族という群れの中で、愛犬が実権を握り、すべての指導力をになっているつもりになっていることです。
権勢症候群の犬は、家族の話を聞かず、自分の都合を押しつけてきます。 気に入らないことをされるとかみつく、威嚇する、遊びたい、食べたい、散歩へいきたいなどの欲求をわがままなほど押しつけて来て従わせようとします。
あらゆる場所は自分の場所、あらゆるものは自分のものです。一見、家族からみるといい気なものかもしれませんが、実際は愛犬にとってこのことが幸せだとはいえないのです。
なぜ犬が家族の中でボスになると幸せとは言えないの?
犬は群れで生活をする狩猟動物です。群れにはボスが存在し、常にボス争いをしています。ですから、犬が家族という群れの中でボスになりたがるのは普通のことなのです。オスはボスに、メスに至ってもリーダー的存在になり、少しでも群れの中で順位をあげ、立場のいい状況をつくりたがります。最初に食事にありつけ、快適な場所で眠れ、いじめられず、安心して毎日を過ごすために自分の人生をかけているわけです。ですが、ボスの座を勝ち取ったその瞬間から、ボスは他の群れや宿敵から家族を守らないといけない宿命を背負います。
常に強く、たくましく、頼れる存在であるために 気を抜かず頑張らないといけません。宿敵から群れを守るだけでなく、同じ群れの中でも、次のボスを狙う若手に神経をとがらせる必要があります。
ボスは人一倍”ストレス”と戦う立場なのです。そして、”孤独”です。 反面、群れにとってはボスがいるからこそ、安心して毎日を過ごすことができるのです。
愛犬のリーダー(ボス)になってあげる必要性が理解していただけたでしょうか?
もう一度愛犬のことを考えてみよう
もし、あなたの愛犬が家族という群れの中で、ボスになってしまっていたら、
- 愛犬は本当に幸せなのでしょうか?
- 安心して毎日を過ごせるでしょうか?
ちゃんと家族の誰かが愛犬のリーダーになってあげれば、愛犬はそのようなストレスを感じずに安心して毎日を送ることができるのです。
- お母さん(お父さん)がいれば大丈夫
- お母さん(お父さん)が守ってくれるから安心
- わからない時はお母さん(お父さん)に聞けばいいんだ
こういうリラックスした気持ちで愛犬が毎日を過ごすためには、家族がちゃんとリーダーになってあげないと無理です。
かわいいわが子を守る義務は飼い主である私達にあるのです。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。